当社の研究開発
当社ではデジタル信号処理(離散時間信号処理)に関する研究開発をおこなっています.(詳細は順次公開予定)
- ハウリングキャンセラの改良
- 拡声システムおよび適応フィルタを用いたハウリングキャンセラが有する非線形性(有限振幅特性)を考慮した改良を加えることにより,ハウリングキャンセラの性能を改善することが出来ます.
- 改良を加えたハウリングキャンセラはオープンフィッティング補聴器やインターホン,ハンズフリー通話システム等のハウリング対策に有効であると考えられます.
- 一般的な残響のある環境での拡声システム,カラオケ等でのハウリング・キャンセラの実用化は今後の課題です. 拡声系の開ループ利得が最大6dB程度であればハウリング抑圧が可能ですが、より利得が大きい場合や急速にマイクが移動する場合にはさらなる性能改善が必要です.
- 市販のDSP評価キットとデモ・プログラムを用いて、残響のある普通の部屋でも簡単なハウリング抑圧実験が可能です.
- 現在,商品として販売されている「ハウリング・サプレッサ」等は拡声系の周波数特性を平坦化してハウリングマージン(ハウリングが発生するまでのゲイン余裕)を増大させることを主目的としたものです. これらの商品は広い周波数帯域で拡声系の開ループ利得が1(0dB)を越えて発生したハウリングを抑圧する能力はありません.
- エコーキャンセラ向けのNormalized LMSアルゴリズムの改良
- エコーキャンセラにNormalized LMS(NLMS)アルゴリズムを適用すると,ダブルトーク状態においてLMSアルゴリズムよりも収束特性が劣ることが知られています. しかし,わずかな改良によりNLMSアルゴリズムはダブルトーク状態でも良好なエコー消去量を維持することが出来ます. この改良NLMSアルゴリズムを用いると,ダブルトーク検出処理とそれに基づく回線利得制御等は不要になります.
- 線形予測合成と一体化したエコーキャンセラ
- 線形予測を用いた音声伝送システムにおいて,線形予測合成の白色化された音源信号を適応フィルタの入力信号とすることにより,エコーキャンセラの収束特性を改善することが出来ます.
- マルチパルス符号化やベクトル量子化により線形予測合成音源信号の情報圧縮をすると,適応フィルタの入力はほとんどが値0の疎なパルス列となるので適応フィルタの演算量を削減することも可能です.